地産地消レポート 地元、食べてます記事一覧

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宮崎県高千穂町岩戸「五ケ村村おこしグループ」

地鶏うどんに地鶏そば、1個70円の温泉団子、平均年齢70歳

山里のふだんの食事がむらと神楽と棚田をまもった

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問い合わせ先
天岩戸温泉茶屋
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸五八番地
電話 098-276-1213


現代農業2004年8月号増刊
「おとなのための食育入門」より

田舎の本屋さんで購入する
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民泊の思わぬ人気にびっくり

 これまでは「神楽の館」を拠点に、宿泊客を受け入れていたグループだったが、あるとき、人が集まりすぎて館だけでは受け入れられなくなり、メンバーの家に分散して泊まってもらった。これが、民泊のはじまりだった。すると、つぎのイベントでは「民家に泊まりたい」という声が多くなった。そこで、寒さでお客の集まりにくい二月の神楽体験のときに「民泊できます」と募集したところ、どっとお客さんが増えた。

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集落を散策すると、さまざまなものが目に飛び込んでくる。これは甲斐息さんの日本ミツバチの巣箱で、杉の丸太をくり抜いたもの

 「一度、家に泊まると、必ずと言っていいくらい、またそこに泊まりたい、と要望が来ます。いまは規制の関係で、年数回しかできないけど。泊めるほうも顔見知りですから、気心が知れている。手紙がきたり、おみやげや年賀状もきます。なんかもう、親戚づきあいのごとなってしまって」

 メンバーも思わぬ人気にびっくりしているようすだ。ただ、受け入れる家の女性の負担が大きい(宿泊のみといっても、二次会があったり、寝具の準備があったり)という理由で、民泊の受け入れは、メンバーの家プラスメンバー外二軒となっている。

 それでも、一度家に泊まった人との関係は続き、うれしい声もたくさん聞こえてくる。「高千穂の米が食べたいから送ってください」という電話。「催しがないときも、人手が必要なときは呼んでください」という手紙。体験ツアーの常連客もでき、「年寄りばっかりでもてなしとると思われるとでしょう。『おいちゃん、おばちゃん、なんかお手伝いすることないですか?』と配膳を手伝う人もおられるとですよ」。

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工藤正任さんの本業は神楽面彫り。「今度体験してみるね?」

 「自分たちが泊めてみて、楽しいもんだから、地区の人も試しに民泊なり、体験ツアーなり、参加してみてもらいたいなあと思うとです。このへんは、昼間は若いもんが出ていって年寄りばっかりじゃから、人がくれば年寄りの楽しみにもなるし」と、工藤さん。