地元の食材たっぷりの学校給食で、いきいき町づくり
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問い合わせ先
ドルチェ エ カフェ アランチャ
〒641-0014
和歌山県和歌山市毛見994
電話073-444-6171
(IP電話)050-5514-4381
http://www.arancia.cc/

3章 伝えたいこと

フルーツ王国 和歌山県

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ミカンはもちろん、ウメ、クリはじめサクランボ、マンゴーなどさまざまなフルーツが手に入るまさにフルーツ王国。リンゴも手に入れることができるそうだ

 約36,000人の農家(自給的農家含む)が約36,800ヘクタールの田畑で農業を営む和歌山県。売り上げ高・耕地面積ともに60%を果樹が占める。平成18年には、ミカン、ウメ、カキ、ハッサク、スモモ、イチジク、イヨカン、キウイフルーツ、モモの産出額が、それぞれ全国の1位から5位までに入っている、まさにフルーツ王国だ。

 そうした地元の魅力を大切にするドルチェ エ カフェ アランチャのあり方は、本来はあたりまえのこと、なのかもしれない。しかし、市場流通や中間加工が発達した今、こうした方法で農産物を大切に使うことは、業務用を仕入れてくる場合に比べて手間もかかる。人件費が高くついてしまうことも確かだ。

 そこで、これから先を考えたとき、何が必要だと思いますか、と小嵐さんに尋ねてみた。

 「お客様の中には、おいしければ何でもいいからとにかく安くして、という方もいます。そういう方に、いいものには理由がある、それに見合うちゃんとした値段がある。そういったことも伝えて、知ってもらわなくてはいけないんだろうと思います。」そんな答えが返ってきた。

値段や見た目にとらわれないように

小嵐さん自ら運営しているお店のブログ「アクセク スローライフ 〜アランチャ流カフェ経営〜」では、新商品やおすすめ商品の紹介にまじえて、フルーツ仕入れ奮闘記など仕入れ先での悲喜こもごもの様子もあわせて紹介し続けている。

http://plaza.rakuten.co.jp/caffearancia/

 また、お客様にむけた「アランチャ フレスコ」という通信誌も発行して、店頭などで配布している。おすすめの商品やイベント、仕入れ先の農家の紹介などさまざまな情報が掲載されている。その中の「Lohasなarancia」というコーナーで小嵐さんはこんなメッセージを書いた。

 「ずっと昔なら、近くで取れた食材だけしか食べなかったから、安心でしたのにね。これからは、もっと生産者も、販売者も、消費者も意識を変えて、値段や見た目にとらわれないようになることを期待しています。」

 信頼しあえる農家とのやりとりを続けながら、さまざまなメッセージも伝えながら、ドルチェ エ カフェ アランチャは、地元の宝物をつめこんだドルチェをつくり続けていく。小嵐さんが書いたように、生産者だけでなく、販売者も消費者も意識を変えて、それぞれの地域で地元の宝物を大切に楽しんでいけたら、今はこだわりに思えることもいつかあたりまえへと変わるのかもしれない。ドルチェ エ カフェ アランチャが贈るひとつひとつの味に、そんな地産地消の広がりという大事な風味が、やはりしっかり入っているのだ。

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通信誌「アランチャ フレスコ」。使われているフルーツの「経歴」も紹介しながら、地元の宝物を小嵐さんの言葉で伝える


◆参考サイト:
《和歌山県情報館「和歌山県の農林水産業 平成20年4月」》
 http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070100/toukei/mokujiH20.html


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