自家製粉にこだわった米粉加工を応援
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米粉100%のパンができた!

ついに、米粉製粉機誕生

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篩付き高速粉砕機
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 滋賀県マキノ町から、計画中の道の駅で販売する農産加工品の依頼があり、当初は自家製粉の小麦粉を提案していた高木さん。

 その頃、願ってもない出会いがあった。平成15年3月に開かれた近畿米粉食品普及推進協議会主催のセミナーで、米粉100%(グルテンは除く)のパンができることを知り、さらに、米粉パンの普及に力を注ぐパン職人の福盛幸一さんたちのことも識ったのだ。
 この出会から得られたのは、米粉パンの画期的な製法だけではない。農家が自家製粉したいという要望が強いのを、耳にしたこと。

 「ここで、“どんぐりの里いなぶ”の経験と、“アグリパーク竜王”での経験が結びついたんです」と、高木さんは言う。
 機械の製造元である宝田工業(株)と二人三脚で協力し、数々の試行錯誤の末、ついに米粉食品対応製粉機「篩付高速粉砕機」を完成させた。
 ピンミル式万能粉砕器(※)を使って短時間で細かい粉をひき、製粉後の粉を独自の構造で“冷やし”ながら連続的にふるいにかけることで、素材を傷めることなく、一定の粒度にそろった良質の米粉を効率的に製造できるのだ。

 粗粉砕用の金臼式製粉機、高速粉砕機、振動篩機それぞれは、すでに製品化されている。しかしそれらを一体的に組み合わせ、良質の米粉を製造するための独自の構造をもち、かつコンパクトな設計と低価格を実現できたのは、この製粉機だけ。
 ひと口に「高速粉砕機」と呼ばれる機械でも、ふるいのないものと、この「篩付高速粉砕機」では粉の質が大きく違ってくる。

 またこの製粉機では当初、コッペパンをつくるレベルの粉しかできないと言われていたが、今では菓子パンを初め、当初は不可能とされていた食パンの製造法もあらたに開発されたことで、米粉パンのバリエーションは年々、広がっている。

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広がる米粉パンのバリエーション

小さいことはいいことだ

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高木敏弘さん

 高木さん率いる東洋商会のホームページを見ると、“小さいことはいいことだ”の文字が真っ先に目に入る。この言葉のココロは? と問えば
 「これをモットーにしたのは、自分の体に合わせたというのもありますが(笑)、小さいこと、つまり“小回りがきく”とは、ムリしないことにつながります。地産地消をめざすかぎりは、当たり前のことを当たり前にしているだけなんですよ」と笑う、高木さん。
 「原料生産地で原料生産者(農家)が加工をするのが、本来の農産加工だ」との確信を胸に、今日も日本全国に“小さな”農産加工の輪を広げるべく、日々走り回っている。



(※)ピンミル式万能粉砕器:1分間に4500回もの高速回転するハンマーで米を砕く