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小金井の秋は“江戸東京野菜”で盛り上がる
6回目の「江戸東京野菜フェア」開催
新宿からJR中央線快速電車で約25分の東京都小金井市は、住宅地に農地が点在する、人口11万4千人の自然豊かな町である。この町ではいま、江戸東京の伝統野菜をキーワードとする町おこしが盛んに行われている。
なぜ、江戸東京野菜で町おこしなのか。その前にまず、2009年秋の“江戸東京野菜”をテーマにしたイベントをレポートしよう。
小金井市主催の〈江戸東京野菜フェア VOL6〜小金井を食べよう〉は、2009年11月6日、都立小金井公園内の江戸東京たてもの園・ビジターセンターを会場に〈江戸東京野菜フォーラム〉で始まった。
稲場孝彦小金井市長のあいさつに引き続き、江戸東京野菜研究会代表の大竹道茂さんによる基調講演「いま、江戸東京野菜が熱い!」や、都内で江戸東京野菜を使った居酒屋を営む宮城幸司さんと大竹さんとのトークショー。さらには市民と小金井市の農業者・商業者との交流会が行われ、参加した市民は小金井市のユニークな取り組みに熱心に聞き入っていた。
会場入り口では、市内の農家がつくった大蔵大根、金町小かぶ、しんとり菜などの江戸東京野菜の販売も行われ、フォーラム参加者はもちろんのこと、小金井公園や江戸東京たてもの園の来場者も小金井産の新鮮な野菜を買い求めていた。

大竹道茂さん、宮城幸司さんによるトークショー

小金井産の江戸東京野菜も販売された
「江戸東京野菜」食べる、つくる、歩く
“小金井を食べよう!”をキャッチフレーズに、11月6日〜23日の長期間にわたって開かれた小金井市主催の〈江戸東京野菜フェア VOL6〉は、「語る」「食べる」「つくる」「歩く」と重層的な展開である。(表1)
また、この期間中は小金井市主催のイベントだけではなく、多彩な催しも行われた。(表2)

JA東京むさし小金井直売会による、新鮮野菜の販売などでにぎわう

小金井市在住の料理研究家・酒井文子さんによる「マンマのイタリア料理教室」
表1 〈江戸東京野菜フェア VOL6〜小金井を食べよう〉
主催:小金井市運営:江戸東京野菜フェア実行委員会
協力:江戸東京たてもの園、JA東京むさし、小金井市商工会、小金井市料飲組合、小金井市社交飲食業組合、東京農工大学科学博物館・友の会、NPО法人ミュゼダグリ
| テーマ | イベント名 | 開催日 | 場所 | 内容 |
| 語る | 江戸東京野菜フォーラム | 2009年 11/6 |
江戸東京たてもの園 | 江戸東京野菜についてのトーク、市民と農業者・商業者との交流会、江戸東京野菜の販売 |
| 食べる | 江戸東京野菜を味わうフェア | 2009年 11/7〜23 |
市内のフェア参加25店舗 | 市内の飲食店や菓子店のメニューに、江戸東京野菜を使ったメニューが登場。フェア参加店やJA直売所で使用できる商品券が当たる特典付き |
| つくる | 江戸東京野菜 料理教室 | 2009年 11/9,19,23 |
市内公民館 | 市内在住の食育・野菜料理コーディネーターの酒井文子さんを講師に、地元産の江戸東京野菜を使った家庭料理を紹介し、江戸東京野菜のおいしい味わい方を提案 |
| 歩く | 黄金の昔やさい 味わい散歩 | 2009年 11/15,21,23 |
小金井市内 | 江戸東京たてもの園や東京農工大学科学博物館(旧繊維博物館)などの見学、農家での収穫体験など、小金井の歴史や文化、自然にふれ、昼食にはフェア参加店で江戸東京野菜料理を楽しむ |
| 衣 | 江戸東京の衣(ころも)文化と手わざを楽しむ | 11/7〜8 | 東京農工大学科学博物館 | 科学博物館友の会12サークルの指導によるワークショップで、手紡ぎのフェルトボールづくりやハンカチの藍染め等を体験 |
表2 2009年秋・小金井市の江戸東京野菜イベント
| イベント名 | 開催日と場所 | 主催、後援 | 内容 |
| こがねいイタリアンキッチン | 2009/11/7 会場:JR武蔵小金井南口フェスティバルコート |
主催:小金井市青年会議所、JA東京むさし、小金井商工会、小金井市 後援:イタリア文化会館 |
・地元の飲食店による江戸東京野菜でつくるイタリア料理の販売、JA東京むさし小金井直売会による野菜の販売 ・酒井文子さんによる、江戸東京野菜を使った「マンマのイタリア料理教室」、地元農家の井上誠一さんによるトークなど |
| 江戸東京野菜料理コンテスト | 応募締切 2009/11/20 本審査 2009/12/6 (会場:小金井市公民館緑分館) |
主催:学生発!「食」による小金井まちづくりサークル「いがねこ」 共催:東京農工大学学生活動支援センター 後援:小金井市、小金井市商工会、小金井市青年会議所、小金井市料飲組合、JA東京むさし、NPО法人ミュゼダグリ |
学生サークルの企画による料理コンテスト。(詳細はこちら) |
学生たちも江戸東京野菜に注目
学生サークルの企画による〈江戸東京野菜料理コンテスト〉は、小金井産の江戸東京野菜6種類のうち、いずれかを1種以上用いた未発表の料理と、スイーツのレシピを募集。応募レシピから創作料理部門12点、スイーツ部門7点の計19点を書類審査で選考し、本審査を行う催しである。
企画した「学生発!『食』による小金井まちづくりサークル『いがねこ』」は、小金井市制50周年記念の公民館イベントを機に、小金井市周辺の学生が集まって結成された学生サークル。小金井の文字を逆に並べると「井金小(いがねこ)」、つまり小金井をひっくり返すような取り組みをしたいという意気込みが込められている。資金や広報活動については、学生の活動地域貢献活動を積極的に助成しようという、東京農工大学「新しい地球人プロジェクト」に採択されたことで円滑に進むようになった。
今回が1回目の〈江戸東京野菜料理コンテスト〉には、小金井市内外から60点の応募があり、12月6日、実際に料理をつくってもらう本審査が行われた。
審査員は料理研究家の枝元なほみさん、法政大学教授の田中優子さん、東京農工大副学長の小野隆彦さん、“生協の白石さん・農工大広報大使の”白石昌則さん、江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂さん、食育・野菜料理コーディネーターで江戸東京野菜料理研究家の酒井文子さん、野菜スイーツ専門店「パティスリーポタジエ」チーフパティシエの小野喬さんといった豪華な顔ぶれだ。
会場では審査員と市民がなごやかに交流するなか、調理室では創作料理とスイーツの調理が行われた。書類審査で選ばれた19組は「しんとり菜のおぼろこんぶ巻き」「東京長かぶの助惣焼」などの創作料理、「伝統小松菜のチーズスフレ」「江戸野菜パンナコッタ」などのスイーツの調理に腕をふるい、審査員が試食。江戸東京野菜の生かし方、味、飾り付けなどを審査した。料理やスイーツは、市民や学生などの参加者にもふるまわれ、会場の一角では地場産の江戸東京野菜の販売、商工会会員によるコーヒーやクッキーなどの販売も行われた。
入賞した創作料理とスイーツのレシピは『江戸東京野菜レシピ集(仮題)』にまとめ、市内の飲食店等で無料配布の予定である。

審査員の顔ぶれも豪華

ユニークでおいしい料理の数々
◆参考サイト
《江戸東京野菜のまち「小金井市」》
http://www.edotokyo-yasai.jp/
《江戸東京たてもの園》
http://www.tatemonoen.jp/
《東京農工大学科学博物館》
http://www.tuat.ac.jp/~museum/
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