農村にとって直売所は最大唯一の希望の星

田舎の本屋さんで購入する
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女性が動かした直売所活動

 農家の直売所活動が始まったのは、昭和50年頃からだと思います。原点は、市場に出荷できない規格外品を安くてもいいから売ろうということだったんです。昭和60年頃までに、全国各地で直売活動が始まりましたが、ほとんどは女性活性化や地域活性化が目的でした。その中から平成8年頃までに、大きな売上げを出す成功例が各地に出始めたわけです。

直売所がどんどん伸び始めた転換期はいつ頃でしょうか?

 直売所活動が大きく変わったのは平成8〜10年くらいだと私は見ています。これには大きく3つの理由があって、一つは平成10年に花園農協(埼玉県)の直売所が売上げ10億円を突破したというニュースが全国に流れたこと。これによって「直売所は真面目にやれば売れるんだ」というふうに、農家の意識が変わった。これは、直売で売った方が市場に出すより儲かるということに農家が気付いたことも大きかったと思います。それまでは流通に乗らない二級品を直売所で売っていたのが、直売所でこそ自分の名前を出して一級品を売ろうとなったんです。

 二つ目の理由は、それまでは直売活動に熱心ではなかったJAが積極的に取り組もうと、活動の見直しを行なったことです。そして、ファーマーズマーケットを作り始めて、現在では全国で展開しています。

 三つめの理由は、道の駅。平成10年頃に道の駅の中のみやげ屋を止めて直売所にするという動きが全国で出てきて、今や道の駅と言えば直売所というふうになりました。今ではお客さんからの要望で、観光バスもルートに入れているようです。

直売所の大規模化

 直売所の大規模化が始まったのは平成15年頃からです。大都市郊外や一部大都市内では年間10億円売るのが当たり前になってきた。農協経営のファーマーズマーケットでは最初から10億円を見込んで駐車場を整備して、売場面積も800平米を超えた店を作っています。

 今や、直売所は売れて当たり前の時代になりましたから、私も農村部で新しく直売所を作りたいという相談を受けると、店舗面積が300平米はあった方がいいとアドバイスしています。


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